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コラム

COLUMN
                 
2022.07.08
各業界の廃棄物処理

金属くずの産廃処理にかかる費用相場と処分方法を解説

産業廃棄物の種類の一つとして「金属くず」があります。金属くずは産業廃棄物の中でもリサイクル率が非常に高く、再利用されることの多い廃棄物です。金属くずの定義や処分方法をしっかりと理解し、正しく取り扱うことで、廃棄物の減量化にもつながっていきます。
では、どのようなものを「金属くず」と定義し、どのように処分・リサイクルしていけばいいのでしょうか。今回は金属くずの定義から具体的な処分方法、今後の課題などについて、詳しくご紹介いたします。

産業廃棄物における「金属くず」とは?

「金属くず」は、細かく区分けされている産業廃棄物の中の一種で、「金属全般」の廃棄物を指します。金属くずのほとんどは、鉄が主成分となっている「鉄くず」です。他にも、空き缶が代表的な「アルミ」、シンクや包丁などによく使われている「ステンレス」、レアメタルに代表される「非鉄金属」などがあります。
さらに、排出される段階によって、金属くずの呼び方が変わります。具体的には以下の通りです。

※精鋼・製品加工の過程で発生する金属くず…「自家発生スクラップ」
※自動車や建築物などを製造する際に発生する金属くず…「工場発生スクラップ」
※自動車や建築物などを使用し終え、解体される際に発生する金属くず…「老廃スクラップ」

現状ではほとんどの金属くずがリサイクルされ、新たな製品として生まれ変わっています。

金属くずの処分方法は?

金属くずは基本的にリサイクルして再利用するのが原則のため、金属くずの種類によって分類し処分できるよう、複数の処分方法が用意されています。
正しい処分方法を知ることで、ご自身が排出される金属くずがどのような過程を辿って処理されていくのか理解できるでしょう。ここからは処分方法として周知されている「金属精錬」「金属・レアメタル回収」「埋め立て処理」について、わかりやすくご紹介いたします。

金属精錬

不純物の多い金属くずから純度の高い金属を取り出すことを指します。鉄やアルミニウム、銅などの金属は何度も精錬が可能なので、継続的な再利用が可能です。
日本で1年のうちに生産されている鉄は約1億トンにも及びますが、その中の30%が鉄くずを再錬成して生産されています。
また、アルミニウムはボーキサイト(水酸化アルミニウムを含んだ混合鉱石)から精錬することができますが、非常に大量の電力を消費します。その点、アルミニウムくずからアルミニウムを精錬すると、少ない電力で精錬することができるため、近年ではアルミニウムくずからの精錬が主となっています。

金属・レアメタル回収

産業廃棄物の中から、再度精錬が可能となっている鉄や銅などの金属、金銀といった貴金属を取り出すことを指します。
パソコンなどのOA機器に搭載されている基板などから、金銀などの貴金属、さらにはパラジウムなどのレアメタルを回収します。
レアメタルは調達先が偏っており、さらには昨今の世界情勢によって市場価格が高騰しています。個別企業の対応では安定供給の確保に限界があり、レアメタルの確保が重要視されています。
そこで、金属くずの中からレアメタルを回収し、再利用することにより、安定供給の確保への貢献が可能となります。

埋め立て処理

上記2つに該当しない、リサイクル処理に適さない金属くずは「埋め立て処理」となります。金属くずは雨水などに当たってもほとんど品質に変化がないことから「安定型産業廃棄物」に分類されているため、埋め立ては「安定型最終処分場」が使用されます。近年はリサイクル技術の発達により、埋め立て処理が行われるのは、金属くずの中のほんの数%程度です。金属くずの処分方法としては、最後の手段といえる方法です。

金属くずをリサイクルする際の「今後の課題」は?

金属くずから金属精錬や回収作業を行う際には「排水処理」が必要となります。排水処理とは、「王水」と呼ばれる塩酸と硝酸が3対1で混合して作成された水で、金属くずのリサイクルには必要不可欠です。
王水は酸化力が強く、通常の酸では溶けない金などを溶解できる特徴を持ちます。溶解した金属は再び固形化され、リサイクル金属として再利用されています。
ただし、王水は人体にとって有害です。日本では「毒物及び劇薬取締法」の対象となり、劇物として指定されています。使用方法を間違うと塩素ガスや硝酸ガスを発生させ呼吸器に悪影響を及ぼす、または身体に付着させると重度の化学熱傷を引き起こします。そのため、利用後の王水をどのように「排水処理」していくかが今後の大きな課題となります。
現在では、適正な処理が可能である廃液業者に依頼するのが最適だとされていますが、レアメタル回収など、製品の中でも少量しか使用されない金属の場合、利益に見合った量で精製されないなど、問題点も複数指摘されているのが現状です。

金属くずの処分にかかる費用相場は?

業者や金属くずの種類にもよりますが、平均的には1kgあたり1〜40円ほどで処理されることが多いようです。
収集や運搬を一緒に行う際には「収集運搬費」が費用として加えられます。コンテナつきの車両が必要な場合や、収集運搬の時間、日時によって料金が変動する業者もあります。
また、金属くずはリサイクルされることで金属としての価値が生まれ、リサイクル率も高いことから「有価物」として買取を行っている業者も複数存在します。処分の依頼をする前に、一度問い合わせてみることをお勧めいたします。

金属くずなどの産業廃棄物の処分は、ぜひ近畿エコロサービスにお任せ下さい!

弊社近畿エコロサービスでは、適正価格での金属くずを含めた産業廃棄物の処分を承っております。
特に、建設業や内装業、製造業のお客様から排出される、金属くずを含めた産業廃棄物を多く排出される皆様から高評価をいただいており、弊社においても日々ご満足いただけるよう尽力しております。
コンテナ設置などの定期的な回収から、スポット回収、廃棄物の持ち込みも受け入れております。金属くずだけではなく、産業廃棄物に関するあらゆる事例に対して、適正かつ確実な処分が可能です。
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