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コラム

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2025.10.15
各業界の廃棄物処理

工場で出る産業廃棄物の種類と処理方法|コスト削減のポイント

工場で出る産業廃棄物の種類と処理方法|コスト削減のポイント

製造業や加工業などの工場では、日々さまざまな産業廃棄物が発生します。廃プラスチック類、金属くず、汚泥、廃油などの産業廃棄物は、適切に分別・保管・委託処理しなければなりません。これらの管理は「環境対策」だけでなく、「コンプライアンスリスクの回避」と「処理コストの最適化」に直結します。産業廃棄物は法律で20種類に分類されており、さらに有害性の高いものは特別管理産業廃棄物として厳格な管理が求められます。
そこで、今回は工場から出やすい産業廃棄物の代表例と処理方法、そして無理なくコスト削減につなげる具体策までを解説します。

産業廃棄物とは?工場が押さえるべき基本

産業廃棄物とは、事業活動にともなって生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法で定められた20種類のもの(燃え殻、汚泥、廃プラスチック類など)および輸入された廃棄物を指します。
重要なのは、「工場だから産業廃棄物になる」のではなく、「法律で産業廃棄物に指定されている品目かどうか」で判断されるという点です。紙くず・木くず・繊維くずなどは、特定の業種から出る場合のみ産業廃棄物扱いになる品目もあります。

さらに、爆発性・毒性・感染性など人や環境に大きな影響を与えるおそれのあるものは「特別管理産業廃棄物」に区分され、通常より厳しい保管・運搬・処理基準が課されます。
また、日本では「排出事業者責任」という考え方が明確に示されています。これは、廃棄物を外部業者に委託しても、最終的な適正処理の責任は排出した企業側に残るというルールです。

つまり、工場は「渡したから終わり」ではなく、許可を持つ運搬業者・処分業者との契約、マニフェスト(産業廃棄物管理票)での追跡管理、適正処理の確認までを含めて管理する義務があります。

工場でよく発生する主な産業廃棄物の種類

種類 具体例(工場でよく出るもの) 主な処理・リサイクル例
廃プラスチック類 梱包材・ストレッチフィルム・成形不良品・樹脂端材などのプラスチックくず 圧縮・破砕後のマテリアルリサイクル、熱回収など
金属くず 鉄くず、アルミくず、切削くず、研磨粉 選別・圧縮・溶解による資源リサイクル
汚泥 生産工程や排水処理で発生するスラッジ、研磨スラッジ、洗浄槽スラッジ 脱水・乾燥・安定化、セメント原料化など
廃油 切削油、潤滑油、洗浄油、絶縁油 再生燃料化、再生油化、焼却処理
廃酸・廃アルカリ 表面処理ラインの酸洗液・洗浄液、メッキラインの廃液 中和処理後の無害化、専門業者での薬品処理
ガラス・コンクリートくず等 割れたガラス、破損した治具、コンクリートブロック、陶磁器片、石膏ボード 破砕・選別後の再資源化、路盤材化
木くず・紙くず・繊維くず パレット、梱包用木材、段ボール屑、ウエス類 チップ化して燃料・再生紙原料など
燃え殻・ばいじん 焼却炉の焼却灰、ボイラーのばいじん 安定化処理後の最終処分
特別管理産業廃棄物 有害金属を含む汚泥、PCB汚染油、強酸・強アルカリ、感染性廃棄物など 専門許可業者による特別管理下での処理

廃プラスチックは発生量が多く、放置すれば海洋汚染や有害ガスの恐れがあります。分別・圧縮・破砕でリサイクルや熱回収が可能となり、再資源化でコストを抑えられます。金属くずは高純度に分別すれば売却益も期待できます。廃酸・廃アルカリ・有害汚泥は特別管理対象として厳格に管理し、一般産廃と区分します。
【関連記事】産業廃棄物20種類を具体例でまとめて解説!

産業廃棄物の処理フローと守るべきルール

工場で発生した産業廃棄物は、分別・適正保管から始まり、許可業者への委託契約、マニフェストによる追跡、中間処理を経て最終処分へ進みます。排出事業者責任の下、基準遵守が不可欠です。電子マニフェスト活用や契約明確化、混合防止でトレーサビリティを確保し、監査対応と違反リスク低減につなげます。まずは全体像を押さえ、現場の標準手順に落とし込んでいきましょう。

1.発生源での分別・保管

廃棄物は種類ごとに分別し、飛散・流出・悪臭などがないように基準に沿って保管します。ドラム缶やコンテナにラベルを貼り、内容物・発生日・担当部署などを明確にしておくと管理しやすくなります。保管基準を守らずに屋外放置すると、雨水混入や漏えいリスクが高まり、結果的に産廃処理費が膨らむこともあります。

2.委託契約

収集運搬・中間処理・最終処分は、必ず都道府県等の「許可業者」と契約します。契約書は排出事業者と運搬業者・処分業者それぞれで締結し、委託範囲・品目・数量・処理方法・単価を明文化することが法令で求められています。

3.マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行・管理

排出事業者は、産業廃棄物を業者に引き渡す際にマニフェストを交付し、最終処理が完了するまでの流れを記録・追跡します。紙の7枚複写伝票だけでなく、現在は電子マニフェストも普及しており、排出から最終処分までのステータスをリアルタイムで把握できます。

4.中間処理・最終処分

回収された産業廃棄物は、中間処理(破砕・選別・脱水・中和・焼却など)によって減量化・安定化・リサイクル化され、その後、再資源化または最終処分(埋立等)へ進みます。金属くずや一部プラスチックは資源として再流通する一方、ばいじん・燃え殻・安定化汚泥などは最終処分場で埋立されることもあります。

処理コストを削減する5つの具体的ポイント

廃棄物を「見える化」する

まずは発生量・発生場所・品目・月次コストを定量化します。どこから、どの種類の産廃が、何キロ・何リットル出ているのかを把握しなければ、削減の優先順位を決められません。集計はExcelなどだけでなく、電子マニフェストのデータを活用すると、部署別・工程別の排出量を客観的に比較できます。

分別精度を上げる(混合廃棄物を減らす)

異なる種類の廃棄物を混ぜて排出すると「混合廃棄物」として扱われ、単価が高くなる場合があります。逆に、金属くず・廃プラスチック類・紙くず・木くずなどを現場で分けて保管すれば、個別にリサイクルルートへ乗せやすくなり、トータルの処分費を抑えられます。

工程改善による発生抑制

加工精度の向上によって歩留まりを改善すれば、樹脂端材や切削くずそのものの発生量を減らせます。洗浄工程での薬液管理を最適化することで、廃酸・廃アルカリの交換頻度を下げ、特別管理産業廃棄物の発生量を抑制できます。廃棄物は「出た後に安く捨てる」より「そもそも出さない」ほうがコストインパクトが大きいのが現実です。

委託先の見直しと一括契約

収集運搬業者・処理業者を複数使い分けている場合、品目やエリアごとに契約や単価がバラバラになりがちです。委託先を整理し、同一グループ内で収集運搬から中間処理・リサイクルまで一気通貫で担える業者と契約すると、物流コスト・事務コストをまとめて最適化できることがあります。ただし、単価だけで業者を選ぶのではなく、許可内容や処理フローの透明性、マニフェスト返却体制までチェックすることがコンプライアンス上必須です。

社員教育と現場ルールの標準化

分別ルールや保管ラベルの貼り方が人によって違うと、現場はすぐに“混ぜごみ”になります。結果的に処理単価が高い混合廃棄物が増え、コストが跳ね上がります。工場全体での「このドラム缶は廃油」「このコンテナは金属くず」「汚泥はこのパレットのIBCタンクにまとめる」といったルールを、写真付きマニュアルや5S活動と一体で定着させることが重要です。

産業廃棄物の運搬・処理なら近畿エコロサービスにお任せ下さい!

工場の産業廃棄物は法定20種類と特別管理に区分され、排出事業者責任の下で分別・適正保管、許可業者への委託、マニフェスト管理が必須です。発生抑制・分別精度向上・リサイクル化・電子化・委託先見直しで、コストとリスクを同時に下げられます。
近畿エコロサービスでは「産業廃棄物のプロ」として、様々な産業廃棄物のご相談を承っております。また、法律に則った運搬・処理を行っております。弊社は処分工場を保有しているため、収集から処分まで一貫した処理が可能であり、処分にかかるコストも削減できるのが大きな強みです。
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